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「病院薬剤師はやめとけ」は本当か|13年働いた私が理由5つに答える
ブラック病院も、満足できる病院も、両方知っている立場から

監修:薬剤師める(転職経験3回・病院↔調剤経験あり)|2026年7月公開|8分で読めます

この記事でわかること

  • 結論:「やめとけ」は半分本当、半分ウソ。職場で天と地ほど違う
  • 理由①「年収が低い」→ 本当。ただし転職と選び方で変えられる
  • 理由②「当直・オンコールがきつい」→ 職場によって天と地
  • 理由③「忙しいのに評価されにくい」→ 病院の体制次第
  • 理由④「勉強がずっと続く」→ 本当。でもそれが資産になる
  • 理由⑤「人間関係が閉鎖的」→ どの業態でも起こる
  • それでも私が病院に「戻った」理由
  • まとめ:やめとけかどうかは「病院選び」で決まる

「病院薬剤師 やめとけ」

この言葉で検索しているということは、病院薬剤師になるか、続けるか、迷っているのだと思います。

私は病院3か所で計13年働いてきた現役の病院薬剤師です。途中で調剤薬局に移り、それでも病院に戻ってきました。39度の熱で当直をさせられるようなブラック病院も、年収・休み・やりがいすべてに満足できる今の病院も、両方知っています。

その立場から、「やめとけ」と言われる理由に1つずつ、正直に答えます。


結論:「やめとけ」は半分本当、半分ウソ。職場で天と地ほど違う

最初に結論です。

「病院薬剤師はやめとけ」は、半分本当で、半分ウソです。

やめとけと言われる理由(年収・当直・激務)は、たしかに存在します。私も経験しました。でもそれは「病院薬剤師という職業」の問題ではなく、「その病院」の問題であることがほとんどです。

同じ病院薬剤師でも、職場を変えるだけで働き方は天と地ほど変わります。私がその証拠です。

この記事を読んでほしい方

  • 「やめとけ」と言われて病院薬剤師への就職・転職を迷っている方
  • 今の病院がつらくて、「病院薬剤師自体が向いていないのでは」と思い始めた方
  • 病院薬剤師を続けたいけど、今の待遇に納得できない方

理由①「年収が低い」→ 本当。ただし転職と選び方で変えられる

病院薬剤師の年収が調剤薬局やドラッグストアより低めなのは、残念ながらおおむね本当です。

私自身、1回目の転職(病院から病院)では年収が100万円近く下がった経験があります。一方で、調剤薬局に移ったときは年収が大きく上がり、そして今の病院ではやりがいと年収の両方を実現できました。

つまり「病院=低年収」で固定ではなく、病院の選び方と交渉次第で変えられるということです。詳しい数字の比較は病院薬剤師の年収は低い?に書いています。

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理由②「当直・オンコールがきつい」→ 職場によって天と地

これは私の実体験がそのまま答えになります。

  • 1つ目の病院:週1回の当直あり。39度の熱があっても代わりがいない
  • 別の病院:10日に1回程度のオンコール
  • 今の病院:当直なし・オンコールのみ。毎朝ペットと過ごして17時半に帰る生活

同じ「病院薬剤師」という職業で、これだけ違います。当直体制は病院の規模・方針・人員で決まるので、求人選びの段階でほぼ運命が決まります。当直・オンコールの実態はこちらの記事で詳しく書きました。


理由③「忙しいのに評価されにくい」→ 病院の体制次第

病棟業務、注射・調剤、委員会、勉強会——病院薬剤師の業務は幅広く、それでいて診療報酬上の存在感は医師・看護師より見えにくい。「忙しさの割に報われない」と感じる場面は、正直あります。

ただこれも病院によります。薬剤部の発言力がある病院、チーム医療で薬剤師を頼りにしている病院は実在します。私が今の病院で感じているやりがいは、まさに**「頼られている実感」**です。看護師さんの困りごとを解決して、薬学的な介入につなげる。この積み重ねが評価につながる職場はあります。


理由④「勉強がずっと続く」→ 本当。でもそれが資産になる

新しい薬、改訂されるガイドライン、学会、認定資格。病院薬剤師は勉強が一生続きます。これは紛れもなく本当です。1年目は本当につらかった(新人時代の話)。

でも13年続けて思うのは、この勉強の蓄積が転職市場での資産になるということです。病院での臨床経験は、調剤薬局へ移るときも高く評価されます。私が転職で年収を上げられたのも、病院で積んだ経験があったからです。


理由⑤「人間関係が閉鎖的」→ どの業態でも起こる

病院の薬剤部は少人数の固定メンバーになりがちで、合わない人がいるとつらい。これも事実です。

ただ、これは調剤薬局でも同じでした。人間関係の当たり外れは業態の問題ではなく、職場の問題です。私は人見知りの気質ですが、それでも職場を選べば無理なく働けています(人間関係で疲れない働き方)。


それでも私が病院に「戻った」理由

私は一度、年収アップを求めて調剤薬局に移りました。年収は上がりました。でも、病棟で患者さんの経過を追いながら働くやりがいが忘れられず、病院に戻りました。

3回目の転職で選んだ今の病院は:

  • 年間休日120日以上
  • 当直なし・オンコールのみ
  • 年収も納得できる水準
  • 人間関係も良好

「病院薬剤師はやめとけ」が全部本当なら、この職場は存在しないはずです。**やめとけと言うべきは「病院薬剤師」ではなく「体制の整っていない病院」**なのだと、3回の転職を経て確信しています。


まとめ:やめとけかどうかは「病院選び」で決まる

  • 「やめとけ」の理由(年収・当直・激務)は存在する。ただしすべて職場依存
  • 同じ病院薬剤師でも、職場を変えれば天と地ほど働き方が変わる
  • 病院での経験は転職市場で資産になる。「やめとけ」で切り捨てるのはもったいない

今の職場がつらいなら、辞めるべきは「病院薬剤師」ではなく「その病院」かもしれません。まずは自分の相場と、他の病院の条件を知ることから始めてください。

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監修者 薬剤師める

監修:薬剤師める

病院薬剤師歴13年・転職3回・病院↔調剤経験あり

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年収100万円下がった失敗も、今の職場に満足できた転職も、すべて実体験で書いています。

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