「志望動機、何を書けばいいんだろう」
転職活動で誰もが一度は手が止まるのが志望動機です。特に病院薬剤師の転職は、「なぜ今の病院ではダメなのか」まで整理する必要があり、余計に難しく感じます。
私は薬剤師歴14年・転職3回。面接は何度も経験し、実際に好印象を得られた志望動機も、手応えのなかった伝え方も知っています。この記事では、私が実際の面接で使った実例を含めて、志望動機の作り方を解説します。
結論:志望動機は「3層構造」で作れば迷わない
志望動機は、次の3層で組み立てると迷いません。
| 層 | 問い | 例 |
|---|---|---|
| ① なぜ病院薬剤師か | 業態への動機 | チーム医療に関わりたい |
| ② なぜこの病院か | その職場への動機 | 貴院の◯◯に力を入れている点 |
| ③ 自分は何ができるか | 貢献の根拠 | 13年の臨床経験・教育経験 |
多くの人は①だけ、あるいは②だけで止まっています。3つがつながったとき、志望動機は「その人にしか言えない言葉」になります。
この記事を読んでほしい方
- 志望動機が「貴院の理念に共感し…」の定型文から進まない方
- 病院から病院への転職で、転職理由の伝え方に悩んでいる方
- 面接が苦手で、志望動機だけでも武器にしたい方
やりがちなNG志望動機3パターン
① 「家から近いから」「年収がいいから」を正直に言いすぎる
本音がそれでも構いません。ただ、それ「だけ」だと「条件が良い職場が他に出たら辞める人」に見えてしまいます。条件面は志望理由の中心には置かないのが無難です。
② 「勉強させていただきたい」で終わる
向上心のアピールのつもりが、「教わる気満々の人」に聞こえてしまう言い方です。病院は即戦力も求めています。学びたいことと、提供できることをセットで伝えましょう。
③ 前の職場の不満を語ってしまう
「人間関係が悪くて」「残業が多くて」——事実でも、面接の場では「うちでも同じ不満を持つのでは」と思われるだけです。不満は前向きな動機に変換して伝えます。
実例①:スキルアップ+「今の知識も活かせる」の組み合わせ
私の1回目の転職(病院から病院)で実際に伝えた志望動機です。
「もっと専門性を磨いてスキルアップしたい。同時に、今持っている知識を貴院でも活かせると考えている」
ポイントは、「学びたい」だけで終わらせず、「活かせるものを持っている」と対で伝えたことです。
スキルアップ志望は病院間転職で最も自然な動機ですが、それだけだと「うちは学校じゃない」と思われかねません。「もらうもの」と「差し出すもの」を並べることで、成長意欲と即戦力性の両方が伝わります。
実例②:面接官の反応が変わった「看護師の困りごと」スタンス
今の病院の面接で、私はこう伝えました。
「まず看護師さんの困りごとを解決して、そこから薬学的な介入につなげるのが私のスタンスです」
これは面接で明らかに好印象でした。
病院薬剤師の仕事は、医師・看護師との連携で成り立ちます。「薬の専門家として貢献します」という一般論より、現場がどう回っているかを知っている人の言葉のほうが、面接官には響きます。
あなたにも、日々の業務で大切にしている自分なりの動き方があるはずです。それを言語化したものが、いちばん強い志望動機になります。
実例③:教育・勉強会の経験は病院に刺さる
私は前職までに、薬剤部内の勉強会の企画・講師・資料作成を担当していました。この教育経験も面接で伝えたポイントです。
病院は若手の育成に常に悩んでいます。「後輩指導や勉強会の運営ができます」は、臨床スキルとはまた別の、組織に貢献できる根拠として有効です。
ほかにも、委員会活動・感染対策・在庫管理など、「臨床以外で担ってきた役割」は志望動機の材料になります。職務経歴書との一貫性も出ます(書き方は職務経歴書テンプレへ)。
志望動機を作る3ステップ
① 転職理由を「前向き語」に変換する
「当直がつらい」→「患者さんと日中しっかり向き合える環境で長く働きたい」のように、不満を裏返して前向きな動機にします。
② その病院の特色を1つだけ調べる
病床数・診療科・力を入れている領域(急性期、在宅連携など)。ホームページで1つ見つけて、自分の経験と結びつけます。全部調べる必要はありません。1つを深くです。
③ 「自分が提供できるもの」で締める
臨床経験の年数、得意領域、教育経験。最後は貢献の根拠で締めると、志望動機全体が「お願い」ではなく「提案」になります。
志望動機が固まったら、次は面接での質問対策です。面接でよく聞かれる質問と答え方、受かる人と落ちる人の違いもあわせてどうぞ。
まとめ:志望動機は「自分の言葉」になった瞬間に強くなる
- 志望動機は「なぜ病院か・なぜこの病院か・何ができるか」の3層で作る
- 「学びたい」と「活かせる」をセットで伝える
- 日々の業務で大切にしているスタンスの言語化が、最強の志望動機になる
なお、面接で言葉に詰まりそうで不安な方は、面接同行サポートのあるエージェントを使うのも手です。私自身、面接同行に本当に助けられました。
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