「薬剤師の副業って、どんなものがあるんだろう?」
毎月のお給料はもらっているけれど、副業にどんな選択肢があるのか、いまいち分からない。私自身も働き始めた頃はそうでした。
この記事では、病院薬剤師として働きながら**学校薬剤師4校(年40万円)**をやっている私の実例と、周りの薬剤師がやっている副業を、そのままお伝えします。
「副業を始めたい」「実際の相場が知りたい」「自分にできそうなものを選びたい」という方の判断材料になればうれしいです。
結論:薬剤師の副業はリアルこんな感じ
最初に結論からお伝えします。
- 私の副業収入は学校薬剤師(4校・年40万円)
- 周囲の薬剤師は**夜間バイト(1回2〜3万円・月4回程度で月10万円弱)**をしている人もいる
薬剤師の副業は、地に足のついた現場仕事が中心です。学校薬剤師、病院の夜間当直、調剤応援といった、薬剤師資格をそのまま活かす仕事がほとんどです。資格があるからこそ単価が安定しているという面もあります。
学校薬剤師の報酬は地域格差が大きいので1校あたり5万円や20万円近い地域もあるそうです。
私の副業:学校薬剤師4校で年40万円
私がやっている副業は、学校薬剤師です。4校を担当していて、年間の収入はおよそ40万円になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 担当校数 | 4校 |
| 報酬 | 1校あたり年10万円(合計年40万円) |
| 勤務頻度 | 1年に数回(環境衛生検査、水質検査など) |
| 拘束時間 | 1校あたり年間で10時間程度 |
時給換算するとかなり割がいい仕事です。1校あたり年10万円・拘束時間は年10時間ほどなので、時給に直すと約1万円になります。
ただし、副業として「ガツガツ稼ぐ」というよりは、地域医療への貢献の意味合いが強い仕事です。子どもたちの健康環境を守る役割があり、月々のまとまった収入というよりは「年度末にまとめて入ってくる臨時収入」のような位置づけになります。
4校を担当するようになった経緯
私の場合、最初から4校を担当していたわけではありません。地元の薬剤師会に登録しておいたところ、欠員が出るたびに「次もお願いできますか」と声がかかり、結果として4校になりました。
最初の1校に入るまでが一番ハードルが高いです。逆に1校でも実績があると、次の依頼は自然に回ってきます。地域薬剤師との横のつながりと、薬剤師会の会合への顔出しがじわじわ効いてくる仕事です。
学校薬剤師ってどんな仕事?(業務内容と始め方)
学校薬剤師の仕事内容は、薬剤師の中でもあまり知られていません。簡単に整理します。
主な業務
- 環境衛生検査:教室の照度・換気・空気環境・水質などの定期検査
- 学校保健委員会への出席:健康教育に関する助言
- 薬品の管理指導:保健室の薬品の管理状況の確認
- 児童・生徒・教職員への薬の指導:薬物乱用防止教室の講師など
始め方
学校薬剤師は、各地域の薬剤師会経由で募集されることがほとんどです。
- 地元の薬剤師会に登録しておくと、欠員が出たときに声がかかる
- 病院や調剤薬局に勤めながら兼業可能な働き方
- 本業の勤務先に副業届を出す必要があるケースもある
最大のメリットは、本業の経験を活かしながら、地域の役に立てることです。デメリットは、自分から動かないと案件が回ってこないこと。薬剤師会への積極的な参加や、地域薬剤師とのつながりが必要になります。
周囲の薬剤師の副業事情|夜間バイトのリアル
私の周りの薬剤師では、夜間バイトをしている人も少なくありません。代表的な例を紹介します。
病院での調剤バイト
これが一番多いパターンです。
| 項目 | 相場感 |
|---|---|
| 報酬 | 1回あたり2〜3万円 |
| 拘束時間 | 夜間〜翌朝(17時〜翌9時など) |
| 頻度 | 月に4回程度入る人もいる |
| 月収換算 | 月8〜12万円程度 |
地域の医師会が運営している夜間救急病院などで、夜間の調剤業務を引き受ける形です。本業が日勤の病院薬剤師や調剤薬局薬剤師でも、夜間や休日だけ別の場所で働く副業として成立します。
私の周りでも、平日夜と土日を組み合わせて月4回程度入っている人がいます。単純計算で月8〜12万円、年100万円超の副収入になります。
ただし、翌日の本業に響くのが最大のデメリット。夜通し働いて翌日も日勤、というのは体力的にかなりきついです。コンスタントに月4回入っている人は、正直「よく続いているな」と思うくらいタフな人です。
私自身が学校薬剤師だけにとどめているのは、体力面の不安と、愛犬・愛猫との時間を大切にしたいからです。夜間バイトまで手を広げると体調を崩しそうですし、何より大切な家族との時間が削られてしまいます。
その他に聞く副業(参考)
私の周りで実際に聞く副業は、ここまでに挙げた学校薬剤師・夜間バイトが中心ですが、ほかにも少数ながら、こんな働き方をしている人もいるようです。
- 休日の調剤応援バイト:土日に別の薬局・病院でスポット勤務(1日2〜3万円程度)
- OTC専門のドラッグストアでの週末バイト:時給は通常勤務並み
- 薬剤師国家試験の予備校・模試の採点や問題作成:単発の依頼ベース
いずれも薬剤師資格を活かす現場系・専門系の副業です。私の周りでは、資格を活かしたお仕事で副業をしている薬剤師がほとんどだと感じます。
副業よりも「本業の年収アップ」が効率的な理由
ここまで読んで、「副業すれば年収を上げられるんだな」と思った方もいるかもしれません。
でも、本業の薬剤師として働きながら月10万円の副業を稼ぐのは、想像以上に大変です。
- 夜間バイトは体力勝負
- 学校薬剤師は副業として始めるハードルが少し高い(地域薬剤師会経由・空きが少ない)
- どちらも始めて軌道に乗るまで時間がかかる
そこでおすすめしたいのは、**「副業を増やす前に、本業の年収アップを検討する」**という選択肢です。
転職で年収が 50万円アップするだけでも、副業の年収40万円とほぼ同じ効果が出ます。しかも、
- 本業の労働時間は変わらない(=ライフバランスが崩れない)
- ボーナス・退職金・社会保険にも反映される
- 来年・再来年も続く
転職での年収アップは、副業よりもはるかに効率がいいんです。
病院薬剤師の年収相場や、転職で実際にどれくらい上がるかは、シミュレーターで1分で確認できます。「自分の今の年収は妥当なのか」を知っておくだけでも、副業すべきか転職すべきかの判断材料になります。
副業を選ぶときに気をつけたいこと
副業をやるなら、最低限以下を確認してから始めてください。
1. 本業の就業規則で副業がOKか
病院・調剤薬局によっては副業禁止の規定があります。まず就業規則を確認しましょう。学校薬剤師のような地域貢献系は許可されやすいですが、報酬が大きい夜間バイトは事前申請が必要なケースが多いです。
2. 確定申告のライン(年20万円超)
副業の収入が年20万円を超えると確定申告が必要です。学校薬剤師4校(年40万円)も、夜間バイト月4回(年100万円超)も、当然申告対象です。
3. 本業のパフォーマンスを落とさない
副業で疲れて本業に支障が出たら本末転倒です。本業の年収を下げる原因になる副業は意味がありません。
4. 健康・睡眠への影響
特に夜間バイトは要注意。長期で続けると体を壊すリスクがあります。
まとめ:副業のリアルを知ったうえで選ぶ
最後にもう一度整理します。
- 私の副業は学校薬剤師4校・年40万円(地域貢献の意味合いも強い仕事)
- 周りでは**病院の夜間バイト(1回2〜3万円・月4回で月10万円弱)**をしている人もいる
- 現場では薬剤師資格を活かす副業が中心
- 副業を増やすより、本業の年収アップの方が効率的なことが多い
- 副業を始めるなら、就業規則・確定申告・健康への影響を必ず確認
副業の盛った情報に惑わされず、自分のライフスタイルに合った選び方をしてください。そして、副業を考える前に「本業の年収は本当に妥当なのか」を確認することから始めると、選択肢が広がります。
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筆者: 薬剤師める|転職経験3回・病院↔調剤経験あり・コーギーと猫4匹と暮らす現役薬剤師