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薬剤師がスキルアップと年収を両取りする転職戦略|3回転職してわかった順番
スキルか年収か——その二択をやめた話

監修:薬剤師める(転職経験3回・病院↔調剤経験あり)|2026年4月更新|5分で読めます

この記事でわかること

  • 結論:スキルと年収は両取りできます
  • スキル優先で動いた結果(1回目)
  • 年収優先で動いた結果(2回目)
  • 両取りできた理由(3回目)
  • スキルと年収を同時に上げるための考え方
  • 動くべきタイミングの判断軸

「スキルアップしたいけれど、収入も下げたくない」

この悩みを、3回の転職を通じてずっと抱えていました。

スキルを優先したら年収が下がりました。年収を優先したらやりがいを失いました。3回目でようやく、両方を手に入れる方法がわかりました。

結論:スキルと年収は両取りできます。必要なのは情報と交渉力です。


結論:スキルと年収は両取りできます

「スキルを積める職場は年収が低い」「年収が高い職場はやりがいが少ない」——この固定観念は、半分は本当で半分は間違いです。

両取りできない理由のほとんどは、情報不足と交渉力の欠如にあります。

転職エージェントを使うと「スキルアップ環境があって、かつ年収も相場以上の職場」を探すことができます。自力で探すと求人サイトの情報だけで判断することになり、選択肢が限られてしまいます。


スキル優先で動いた結果(1回目)

1回目の転職の動機は、スキルアップでした。

新卒で入ったブラック病院から抜け出して、心血管センターで専門的な臨床スキルを積める職場に転職しました。臨床薬剤師としての専門性は確実に深まりました。

しかし年収は下がりました。

転職エージェントを使わず、情報も少ないまま動いたため、年収交渉ができませんでした。「スキルが積めるなら年収は二の次」という気持ちもありましたが、交渉の仕方を知っていれば防げた結果でした。


年収優先で動いた結果(2回目)

2回目の転職の動機は、年収でした。

数年間、業界平均以下の給与で働き続けた末に「このまま病院にいると稼げない」という結論が出ました。調剤薬局への転職を決め、年収は上がりました。

このときも転職エージェントは使っていました。**ただ、優先順位を「お金」だけに絞ってしまっていたのです。**年収の数字ばかり追いかけ、職場の雰囲気・管理薬剤師の人柄・業務量といった他の条件の確認を疎かにしました。さらに、コロナ禍と引っ越しの事情も重なり、見学にも行きませんでした。

その結果、管理薬剤師のハラスメントを入職してから知ることになりました。見学に行っていれば、あるいは条件の優先順位を「お金」だけにしていなければ、エージェントに「現場の雰囲気はどうですか」と踏み込んで聞けたはずです。

しかも、数ヶ月後から仕事そのものも虚しくなっていきました。

処方箋を受け取り、調剤し、説明する。そのサイクルが繰り返されます。地域医療として重要な役割であることはわかっていました。しかし病棟で患者の回復を見守ること、医師に薬の提案をして採用してもらうこと、看護師から相談を受けること——これらがすべてなくなっていました。

「稼いでいるのに、なぜこんなに虚しいのか」

この感情は、自分が本当に大切にしているものを教えてくれるサインでした。エージェントを使っていても、優先順位を一軸だけに絞ると転職は失敗する、ということを身をもって学びました。


両取りできた理由(3回目)

3回目の転職での最大の変化は、「優先順位を複数の軸で整理してから」エージェントに相談したことです。

担当者に現在の状況と希望を具体的に伝えました。

  • 病棟活動ができる環境(スキルの条件)
  • 年収〇〇万以上(収入の条件)
  • 通勤〇〇分以内(ライフスタイルの条件)
  • 年間休日○○日以上(休日の条件)

条件を数字で伝えると、マッチする求人が絞られていきました。年収交渉もエージェントが代行してくれたため、以前のような「言い出せない」状況になりませんでした。

結果として、年収は調剤薬局時代より上がり、病棟活動を0から切り開いて2年で病棟常駐を実現しました。スキルと年収、どちらも妥協しなかった初めての転職でした。


スキルと年収を同時に上げるための考え方

① 自分の「市場価値」を先に把握する

スキルは年収に変換できます。専門認定・病棟担当経験・特定領域の知識——これらが市場でどの程度評価されているかを把握することが、交渉の出発点になります。相場を知らなければ、「この条件でどうでしょう?」と言われたときに判断できません。

② スキルを積む期間と年収を上げる期間を分けない

「若いうちはスキル、積んだら年収」という順番を前提にすると、年収が上がるのが遅くなります。スキルを積みながら年収交渉もし続けるという姿勢が大切です。認定取得や担当範囲の拡大のタイミングで、昇給を求めるか市場で評価してもらうかを判断しましょう。

③ 今の職場で成長できているかを定期的に確認する

「今の職場でまだ学べることがあるか」「1年後も同じ仕事をしていて自分のキャリアに何が残るか」——これを定期的に自問することが大切です。

④ 年収の相場を1〜2年に一度確認する

今の年収が相場に対して適正かどうかを定期的に確認しましょう。「相場より低いとわかった」という事実が、職場との交渉や転職判断の根拠になります。


動くべきタイミングの判断軸

動くべきとき 動かなくていいとき
スキルの成長が止まったと感じるとき まだ学べることがある
年収が相場より明らかに低い 改善の見込みがある
職場環境がパフォーマンスに影響している 多少不満はあるが許容範囲
自分が大切にしたい仕事ができていない 今の職場でそれができている

動くかどうかは、感情ではなく「条件と現状の差」で判断する方が精度が上がります。


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筆者: 薬剤師める|転職3回(病院→病院→調剤→病院)・薬剤師歴14年・コーギーと猫4匹と暮らす現役薬剤師

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