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調剤薬局から病院薬剤師に戻った話|両方経験してわかった決定的な違い
調剤→病院の出戻りを経験したから言えること

監修:薬剤師める(転職経験3回・病院↔調剤経験あり)|2026年4月更新|6分で読めます

この記事でわかること

  • 調剤薬局から病院に戻れるか?結論から
  • なぜ調剤薬局に転職したのか
  • 調剤薬局に入って気づいたこと
  • 病院と調剤薬局、両方経験してわかった違い
  • 病院への出戻りを成功させた方法
  • やりがいと年収、どちらを優先すべきか

「一度調剤薬局に行ったら、病院には戻れない」という話を聞いたことがあるかもしれません。

私はその「戻れない」と言われたルートを実際に歩みました。病院→調剤薬局→病院、という転職経路です。

結論:調剤薬局から病院には戻ることができます。ただし、戦略が必要です。

この記事では、なぜ調剤薬局に転職したのか・そこで何を失ったのか・どうやって病院に戻ったのかを正直に書きます。


調剤薬局から病院に戻れるか?結論から

戻ることは可能です。

ただし、「なぜ病院に戻りたいのか」「調剤薬局で何を学んだのか」を面接で具体的に語れることが必要になります。採用担当者は「病院業務の勘が戻るか」を気にしているため、そこへの答えを準備してから動くことが大切です。

転職エージェントに面接対策を手伝ってもらうと、この部分がかなり整理しやすくなります。


なぜ調剤薬局に転職したのか

動機はシンプルで、年収でした。

2つ目の病院は環境が良く、心血管センターの担当として医師の回診やカンファレンスに参加し、臨床薬剤師としてのスキルを積んでいました。やりがいは十分にありました。しかし給与は業界平均を下回っており、数年続けた結果、「このまま病院にいると収入面での限界がある」と判断して転職を決めました。

調剤薬局に転職し、年収は上がりました。

ここで大きなミスをしました。転職の優先順位を「年収」だけに絞ってしまい、他の条件を疎かにしたのです。そして、見学にも行きませんでした。

コロナ禍でオンライン面接が主流だったことと、遠方への引っ越しが重なり現地に行けなかった事情もあります。ただ根本の問題は、「年収さえ上がれば良い」と他の判断材料を切り捨てたことでした。職場の雰囲気・管理薬剤師の人柄・業務の実態——これらを確認しないまま決めたため、入職後に想定外のことが重なりました。


調剤薬局に入って気づいたこと

入職してすぐ、2つの問題に気づきました。

1つ目は、管理薬剤師の問題でした。 パワハラと呼んで差し支えない言動が日常的にありました。面接では一度も会っていなかった人物が、実際の職場では中心的な存在でした。見学していれば事前に気づけた可能性があります。

2つ目は、仕事そのものへの違和感でした。 処方箋を受け取り、調剤し、説明する。次の患者へ。このサイクルが繰り返されます。地域医療として非常に重要な役割であることはわかっていました。しかし、病棟で患者の状態を日々追いながら、医師や看護師と連携して治療に関わっていた感覚がなかったのです。

「稼いでいるのに、なぜこんなに虚しいのか」——調剤薬局で働いていた時期、この感情と何度も向き合いました。

「やりがい」というものは、なくなって初めてその大きさに気づくものだと実感しました。


病院と調剤薬局、両方経験してわかった違い

どちらが良い・悪いではなく、「自分に何が合っているか」という視点で整理します。

比較項目 病院薬剤師 調剤薬局薬剤師
年収 低め〜中程度 中程度〜高め
やりがい 病態に深く関わる 地域医療の継続的な窓口
医師・看護師との連携 日常的 限定的
残業 職場によって大きく差 比較的少ない傾向
休日 職場による 土日休みが取りやすい
スキルアップ 臨床スキルが積みやすい 調剤・在宅スキル

年収を優先したいなら調剤薬局は有力な選択肢になります。 患者の病態に深く関わりたいなら病院薬剤師の方が向いています。 ライフスタイルを最優先にするなら休日・残業の条件が整っている職場を選ぶとよいでしょう。

私が両方を経験してわかったのは、「臨床薬剤師として患者に関わること」が自分には最も大切だということでした。


病院への出戻りを成功させた方法

転職エージェントを活用したことが最も大きな要因でした。

「病棟活動ができる環境」「年収〇〇万以上」「通勤〇〇分以内」という条件を数字で具体的に伝え、希望に合う求人を絞ってもらいました。年収交渉もエージェントが代行してくれたため、調剤薬局時代より年収が上がる条件で内定を取ることができました。

面接での「なぜ病院に戻りたいのか」という質問への準備も手伝ってもらいました。

私が答えたのは、「調剤薬局での経験から地域医療と病院医療のつながりを理解できました。そのうえで、病棟薬剤師として患者の治療に直接関わる仕事を改めてしたいと確信しました」という内容でした。調剤薬局での経験を「遠回り」ではなく「学び」として語れるかどうかが、出戻り転職のポイントです。


やりがいと年収、どちらを優先すべきか

正直に申し上げると、どちらかを選ぶという話ではありません。両方を同時に交渉できる状況を作ることが正解です。

3回目の転職では、病棟活動ができる環境と年収の両方を条件として提示しました。エージェントに交渉してもらった結果、調剤薬局時代より年収が上がり、かつ病棟常駐も2年で実現することができました。

やりがいか年収かという二択は、正しい情報と交渉力があれば崩すことができます。まず自分の市場価値を確認することが最初のステップです。

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筆者: 薬剤師める|転職3回(病院→病院→調剤→病院)・薬剤師歴14年・コーギーと猫4匹と暮らす現役薬剤師

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