「紹介された求人、正直ピンとこない。でも断ったら気まずいかな」 「せっかく探してもらったのに、失礼じゃないだろうか」
紹介メールを開いたまま、返信を書けずにいる。その気持ち、私にも覚えがあります。これは、あなたが気を遣いすぎているからではありません。時間をかけて探してもらった、という負い目が、断りにくさを生んでいるだけです。
私は薬剤師歴14年・転職3回で、エージェントに紹介された求人を実際に断ったことがあります。この記事では、そのときに使った言葉と、断ったあとに何が起きたかを正直にお伝えします。
結論:断っていい。断り方は3点セットで伝わる
先に結論です。
紹介された求人は、断って構いません。 断ったからといって、その後の紹介が減ることも、嫌な顔をされることもありませんでした。
伝え方は、この3点をそろえるだけで十分です。
① 探してくれたことへのお礼 → ② 断る理由(条件を1つ挙げる)→ ③ 今後どうしたいか
大事なのは②です。「なんとなく違う」ではなく条件を1つ具体的に挙げると、次の紹介の精度が上がります。断ることが、そのまま次の求人の質につながります。
この記事を読んでほしい方
- 紹介された求人を断りたいけれど、言い出せない方
- 断ったら関係が悪くなるのでは、と不安な方
- 角が立たない言い方をそのまま知りたい方
私が実際に断ったときの話(みなし残業60時間込み)
2回目の転職のときです。担当者が、条件のいい調剤薬局を紹介してくれました。
給与も勤務地も希望どおり。ただ、ひとつだけ引っかかったのが**「みなし残業60時間込み」**という契約でした。みなし残業とは、あらかじめ決めた時間ぶんの残業代が給料に含まれている仕組みのことです。
私が渋っていることを伝えると、担当者は実際の残業時間まで職場に確認してくれました。
「実態は月10時間くらいのようです」
そこまで調べてもらって、正直かなり迷いました。それでも私は、契約書に「60時間」と書かれること自体が怖くて辞退しました。実態が10時間でも、契約上は60時間まで働かせられる。その差が、どうしても飲み込めなかったのです。
このとき、嫌な顔をひとつもされませんでした。
最後まで「あなたにとって良い転職を」という姿勢のままで、別の道を選んだ私を応援してくれました。断ったあとも紹介は続き、関係が悪くなることはありませんでした。
あのとき「断ってもいい」と分かってから、転職活動がずいぶん楽になりました。断れない相手に相談すると、条件を妥協してしまいます。
このときのやりとりは、ファルマスタッフの評判を本音レビューに詳しく書いています。
断っても関係が悪くならない理由
気まずくならないのには、はっきりした理由があります。
① エージェントの仕事は「入職させること」ではない
担当者が評価されるのは、合わない職場に入れて早期退職されることではありません。むしろ逆です。ミスマッチは、紹介した側にとっても損になります。だから「合わない」と言われるのは、担当者にとって困る話ではないのです。
② 断られるのは日常だから
紹介した求人がすべて決まるわけではないことを、担当者は当然わかっています。断られることは想定内です。私たちが思っているほど、特別な出来事ではありません。
③ 理由を言えば、次の紹介が良くなる
「当直が多いのが気になる」「通勤時間が長い」——断る理由は、そのまま希望条件の追加情報になります。伝えるほど、次に出てくる求人が自分に近づきます。
そのまま使える断り方の文例3つ
ここからは、一般的な例文です(私が一言一句この通りに送ったわけではありません)。メールでも電話でも、この形なら角が立ちません。
① 条件が合わないとき
ご紹介ありがとうございます。求人を拝見しました。 勤務地と給与は希望どおりだったのですが、みなし残業が多い点がどうしても引っかかり、今回は見送らせてください。 残業時間を重視して探したいので、その条件で他にあればぜひ教えていただきたいです。
② 他社の求人に決めたとき
ご紹介いただいた求人ですが、別で進めていた職場から内定をいただき、そちらに決めることにしました。 ここまで丁寧に対応いただいたのに申し訳ありません。ありがとうございました。
掛け持ちしていること自体は、隠さなくて大丈夫です(エージェント掛け持ちはマナー違反?)。
③ 転職自体を見送るとき
求人を見せていただいたことで、今の職場に残る選択肢も含めて考え直したいと思うようになりました。 いったん転職活動をお休みさせてください。また動くときに、あらためてご相談させていただきます。
「今は見送る」も立派な結論です。無理に転職する必要はありません。
気をつけたい3つのこと(責めるつもりはありません)
① 返事をしないまま日が過ぎる
これは誰にでも起こります。断りの文面を考えているうちに何日か過ぎてしまう、というのはよくある話です。ただ、返事がないと担当者は先方に回答できず、話が止まったままになります。
早く伝えたほうが、自分の気持ちが軽くなります。 気まずさは、返事を書けずにいるあいだがいちばん大きいからです。
② 理由をぼかす
「ちょっと違うので」とだけ伝えると、次も似た求人が出てきて、また断ることになります。条件を1つ挙げるだけで、次の紹介が変わります。
③ 言いやすい理由に置き換える
本当は職場の雰囲気が不安なのに「通勤が遠くて」と伝えると、次は近い求人が届きます。言いにくいことを飲み込むと、同じ断りを何度も繰り返すことになります。
とはいえ、初対面に近い相手に本音を言うのは簡単ではありません。言いにくい理由は「〜が気になっていて」と、ひとこと添えるだけで十分です。理由を全部説明する義務はありません。
面接辞退・内定辞退はエージェントが代行してくれる
断る場面は、求人紹介のときだけではありません。
- 面接の日程まで進んだけれど、やめたくなった
- 内定が出たけれど、別の職場に決めた
こうした場面でも、先方への連絡はエージェントが代行してくれます。 自分で病院や薬局に電話をかけて謝る必要はありません。
私が1回目の転職を自力でやったときは、面接の日程調整だけでも相当に疲弊しました。 在職中に先方とのやりとりをすべて自分で抱えるのは、想像よりずっと大変です。誰かに間に入ってもらえることのありがたさは、2回目以降に痛感しました。
自分の相場がわからないままだと、「この求人を断っていいのか」の判断もできません。まずは年収シミュレーターで、今の自分の位置を確かめておくと迷いが減ります。
まとめ:断る前提で相談していい
- 紹介された求人は断っていい。断って関係が悪くなることはなかった
- 伝え方は「お礼 → 理由を1つ → 今後の希望」の3点セット
- 断る理由を具体的に言うほど、次の紹介の精度が上がる
- 放置・理由ぼかし・嘘の理由は避ける
- 面接辞退・内定辞退の連絡は、エージェントが代行してくれる
「断れないかもしれない」という不安で登録をためらうのは、もったいないと思います。断る前提で相談していい——それが、3回転職して分かったことです。
\ 面接同行サポートありの厳選2社 /
2社とも監修者が転職活動で実際に使ったエージェントです。登録無料・面接同行サポートあり。監修者は紹介求人を実際に断りましたが、嫌な顔ひとつされませんでした。「求人を見るだけ」「相場を聞くだけ」でも大丈夫です。
20-30代の転職に強い「ファルマスタッフ」に無料登録 → 監修者も実際に使った「アポプラス薬剤師」に無料登録 →登録は1分・しつこい営業はありません
筆者: 薬剤師める|転職経験3回・病院↔調剤経験あり・コーギーと猫4匹と暮らす現役薬剤師