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薬剤師の転職エージェント掛け持ちはマナー違反?3社使った私の使い分け
気まずくならない併用の作法を、3社使った経験から

監修:薬剤師める(転職経験3回・病院↔調剤経験あり)|2026年8月公開|約7分で読めます

この記事でわかること

  • 結論:掛け持ちはマナー違反ではない。守るのは1つだけ
  • 私が2回目の転職で3社を掛け持ちした話
  • 掛け持ちで得られる4つのメリット
  • 掛け持ちのデメリットと、私がやった対処法
  • 何社がちょうどいい?2〜3社が現実的な理由
  • 「他社も使っています」と言っていい|断っても気まずくなかった話
  • まとめ:掛け持ちは失礼ではなく、比較のための準備

「転職エージェントを掛け持ちするのって、マナー違反じゃないの?」 「2社目に登録したのがバレたら、担当者に嫌がられそう」

登録ボタンの前で手が止まる気持ち、よくわかります。これは、あなたが気を遣いすぎているからではありません。担当者と一対一でやりとりする形式そのものが、「浮気」のような後ろめたさを生みやすいのです。

私は薬剤師歴14年・転職3回で、2回目の転職ではエージェントを3社掛け持ちしました。この記事では、掛け持ちが失礼にあたらない理由と、実際にやってみてわかった作法を正直にお伝えします。


結論:掛け持ちはマナー違反ではない。守るのは1つだけ

先に結論です。

転職エージェントの掛け持ちは、マナー違反ではありません。 業界では当たり前のことで、担当者も掛け持ちを前提に動いています。

守るべきルールは、たった1つ。

同じ求人に、2社から応募しない。

これさえ守れば、あとは何社使っても問題ありません。掛け持ちで気まずくなるとしたら、原因はほぼこの1点です。

この記事を読んでほしい方

  • すでに1社に登録していて、2社目をためらっている方
  • 掛け持ちがバレたら気まずくなりそうで不安な方
  • 何社に登録するのが適切か知りたい方

私が2回目の転職で3社を掛け持ちした話

私の3回の転職は、進め方がまったく違いました。

転職 進め方 面接・見学した数
1回目 自力(エージェントなし) 2社
2回目 エージェント3社を掛け持ち 5社
3回目 エージェントに相談 1社(今の病院)

掛け持ちの利点がはっきり出たのは、3社を使った2回目でした。ただ、それは「手応えがあった」という感覚的な話ではありません。候補がとにかくたくさん出てきた、という一点です。

各エージェントが3〜5件ずつ求人を挙げてくれ、そのなかから合わせて5社と面接しました。ひとりで求人サイトを眺めていたら、まず集まらなかった数です。

そして、もうひとつ大事なことがあります。私は3社とも、担当者が当たりでした。 でもこれは、運が良かっただけだと思っています。

もし1社しか登録していなくて、その担当者と合わなかったら、どうするでしょうか。

合わない担当者を我慢して使う必要はありません。怖いのは、そこから起きることのほうです。「エージェントは自分に合わない」と思い込んで、転職そのものをあきらめてしまう。 あるいは、私の1回目のようにひとりで動いて、比較も交渉もできないまま決めてしまう。

他に登録があれば、「この人とは合わなかった」で終わりです。次の担当者に相談すればいいだけですから。3社使ったのは、合わない人に当たっても、転職活動そのものを止めずに済むようにするための保険でもありました。

対照的だったのが1回目です。自力で気になる病院を2つに絞って動きましたが、面接の日程調整だけで疲弊しました。在職中に自分ですべてやるのは、想像よりずっと大変だったのです。しかも2社だけでは、提示された条件が高いのか安いのか比べる相手がいませんでした。年収交渉も遠慮してしまい、結果としてこの転職では年収が下がりました。

このときのモヤモヤが、2回目で「複数のエージェントに頼る」判断につながりました。掛け持ちは欲張りではなく、比較の材料を確保するための準備だったのだと、今はわかります。


掛け持ちで得られる4つのメリット

① 求人の重なり方で「相場」が見える

複数社から候補をもらうと、同じような条件の求人が何度も出てきます。この重なりが、そのエリア・その働き方の相場を教えてくれます。1社だけだと、目の前の1件が高いのか安いのか判断できません。

② 担当者との相性を選べる

エージェントは会社の看板より、担当者個人との相性で体験が変わります。話が早い人、じっくり聞いてくれる人、連絡がこまめな人。複数社に登録して初めて、「この人に任せたい」と選べるようになります。

③ 条件交渉をしてもらいやすくなる

他にも検討中の求人がある状態は、それ自体が交渉材料になります。エージェントは、あなたが他社の求人と比べていることを知ると、より条件の良い求人を持ってこようと動いてくれます。

④ 1社に依存するリスクが減る

担当者が忙しい時期に当たって連絡が滞ることも、正直あります。1社だけだと、その間まるごと転職活動が止まります。掛け持ちしていれば、片方が止まってももう片方が動きます。


掛け持ちのデメリットと、私がやった対処法

いいことばかりではありません。3社使って実際に困ったこともお伝えします。

① 連絡が単純に増える

3社から電話やメールが来るので、対応の手間は増えます。在職中だと、勤務中の連絡に気を使う場面も出てきます。

対処法はシンプルで、最初に連絡方法を伝えておくことです。私は「日中は仕事をしているので、連絡はメールでお願いします」と最初に伝えていました。そう言えば、ちゃんと合わせてもらえます。

② 同じ求人が重複する

複数社からまったく同じ求人を紹介されることがあります。ここで両方に「応募します」と答えてしまうと、病院側に同じ人の応募が2件届き、話がややこしくなります。

対処法は「先に紹介してくれた方から応募する」と決めておくこと。もう一方には「その求人は他社から紹介を受けています」と伝えれば済みます。これは失礼ではなく、むしろ伝えたほうが親切です。担当者は重複を避けたいので、別の求人を探し直してくれます。

③ 誰に何を聞いたか分からなくなる

3社と話していると、「見学の話をしたのはどの担当者だったか」が混ざってきます。おすすめは、社名・担当者名・紹介された求人を一覧にしておくことです。紙でもメモアプリでも構いません。この一覧があるだけで、やりとりの負担がだいぶ軽くなります。


何社がちょうどいい?2〜3社が現実的な理由

「多いほど有利なら、5社でも6社でも登録すべき?」と思うかもしれません。ただ、現実的には2〜3社が上限だと感じています。

理由は、対応にかかる時間です。1社につき、初回のヒアリング(希望条件の聞き取り)だけで30分〜1時間かかります。そこから求人の紹介、日程調整、面接後の振り返りと続きます。働きながらこれを4社5社と回すのは、かなり無理があります。

私の実感では、こうです。

  • 1社:相場が分からず、担当者との相性も選べない
  • 2〜3社:比較でき、対応も回る。ここがちょうどいい
  • 4社以上:連絡の管理に追われ、本来の目的(職場選び)に集中できない

まずは2社から始めて、物足りなければ3社目を足す。この進め方がいちばんストレスがありませんでした。

なお、「何社の求人を受けるか」という応募数の話は、薬剤師の転職は何社受けるべき?に別途まとめています。登録するエージェント数と、応募する社数は別の話です。

自分の相場が分からないままだと、紹介された求人が良いのか判断できません。登録の前に年収シミュレーターで、今の自分の位置を確認しておくとスムーズです。


「他社も使っています」と言っていい|断っても気まずくなかった話

いちばん多い不安が、これだと思います。「掛け持ちを担当者に言うべきか、隠すべきか」。

結論は、言っていいです。むしろ伝えたほうが話が早く進みます。隠したまま進めると、求人が重複したときに説明しづらくなります。

伝え方は、こんな一言で十分でした。

「他社さんにも相談していて、いくつか求人を見ています」

これで嫌な顔をされたことはありません。エージェント側も、応募者が複数社を使っているのは当然の前提で動いています。

そして、断ることへの気まずさについても書いておきます。

2回目の転職で、ある担当者が条件の良い調剤薬局を紹介してくれました。ただ、その求人は**「みなし残業60時間込み」という契約でした。担当者は実際の残業時間まで調べてくれて、「実態は月10時間くらいのようです」と教えてくれました。それでも私は、契約書に60時間と書かれること自体が怖くて辞退**しました。

このとき、嫌な顔をひとつもされませんでした。 最後まで「あなたにとって良い転職を」という姿勢で、別の道を選んだ私を応援してくれたのです。

断ったら関係が悪くなる、というのは思い込みでした。エージェントの仕事は「入職させること」ではなく、「合う職場を見つけること」だからです。

このときの担当者の対応は、ファルマスタッフの評判を本音レビューに詳しく書いています。

ちなみに3回目の転職では、相談したエージェントが最初に今の病院を挙げてくれて、そこで決まりました。1社目の提案で納得できたので、他は見ていません。掛け持ちしたからといって、必ず全部使い切る必要もないのです。

2社の違いと使い分けは、ファルマスタッフとアポプラス薬剤師の違いにまとめています。


まとめ:掛け持ちは失礼ではなく、比較のための準備

  • 転職エージェントの掛け持ちはマナー違反ではない。業界では当たり前
  • 守るのは「同じ求人に2社から応募しない」の1つだけ
  • 掛け持ちのメリットは、相場が見える・担当者を選べる・交渉しやすい・止まらない
  • 現実的な社数は2〜3社。4社以上は連絡の管理に追われる
  • 「他社も使っています」は伝えていい。断っても関係は悪くならなかった

1社だけで進めると、その求人が良いのか悪いのか、比べる相手がいません。私が1回目の転職で年収を下げてしまった原因も、そこにありました。

掛け持ちは、気を遣うべきことではなく、後悔しないための準備です。 まずは2社に登録して、求人を並べて見るところから始めてみてください。

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2社とも監修者が転職活動で実際に使ったエージェントです。登録無料・面接同行サポートあり。掛け持ちはまったく問題ないので、まず両方に登録して求人を並べて比べるのが王道です。「求人を見るだけ」「相場を聞くだけ」でも大丈夫でした。

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筆者: 薬剤師める|転職経験3回・病院↔調剤経験あり・コーギーと猫4匹と暮らす現役薬剤師

監修者 薬剤師める

監修:薬剤師める

病院薬剤師歴13年・転職3回・病院↔調剤経験あり

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年収100万円下がった失敗も、今の職場に満足できた転職も、すべて実体験で書いています。

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